「ちょっとぉぉ!!体育館で東京代表のマイクさんと翔真さんが競ってるらしーよ!!!」
「えぇ!?そんな催しあったけ!?」
バスケ好きにはたまらないまさかの対戦に校内の生徒の噂が噂を呼び、一斉に体育館に集まって二人の白熱の対戦に固唾を飲んでギャラリーでは騒いでいた。


「・・・お前・・ぜってぇ健とやってる時の方がマジだろ・・」

舐めやがって・・と言わんばかりに舌打ちするも関東トップレベルの翔真相手にマイクも体力の消耗が激しく嫌みと共に足を止めた。

「勘弁してくださいマイクさん・・」

こんなに息切れしてるのにそんな無茶苦茶言われるなんて…と苦笑いする翔真はギブ寸前だった。

「集中力が40分間持たないのがお前の永遠の弱点だな。ったく。」

マイクの気がすんだのか、彼女の鈴木からタオルとアクエリを受けとると翔真にも投げ渡す。

「あ~~…久々にヤラれたなぁ…」
どんな模擬店よりも見物だと、ギャラリーに詰め寄るたくさんの熱い視線も気にせずにぐたっと体育館に寝そべってると、


『えーっ!!ここでですね、再びサプライズゲストと共にベストカップル中間発っ表ぉぉおー!!』


わぁぁああっ!パチパチ!!
ステージの司会者の掛け声に拍手喝采で観客達が目の色変えて騒ぎだし、翔真も目を覚ました。
「きゃぁあああっ!!あれってスター兄弟!?」
「あのバスケ界の貴公子の!?」
「うそっ!生めっちゃくちゃカッコよくない!?」
他校の生徒達やお客さんも驚きの声をあげて、一斉にステージにスマホを向けている。


「え…健さん・・なんで・・・。」
まさかの登壇登場に呆気にとられる翔真。