「莉穂さぁーん♡♡」

車椅子から和希は両手を振ると、
「あ、和希君。」
弟のように可愛がる莉穂は和希によしよしっと頭を撫でると、
「もうすぐ手術で緊張するよー!」
弱さをアピールしながら可愛いお姉さんに抱きつこうとすると、
「緊張なら俺がお前の手のひら舐めてやるよ。」
「健兄っやめろ!!」
意地悪な兄貴に制止される・・・

「こんにちは。星河さん白石に呼ばれたんですか?」

気になった三上がそう訪ねると、
「おー、この前、和希連れて一緒に来いってチケット渡されてさ。」
“疾走中であたしハンターだから捕まえてみろよ”
「ってな。」
チケットをピラピラさせながら言うも、


「さっき未茉がすげー勢いで走って行かなかったか?」
「マイクさんが湊を追っかけて未だに帰ってこなくて、それを白石が探しに行ってて。」

「マイクが来てんの!?クッ!」
想像がつく展開に健は吹き出すも、
「っーか、それじゃ未茉の奴当分帰ってこねーな!」

「え・・マイクさんが速すぎてですか?」
「それはわかんねーけど。未茉がこんな屋台やら模擬店に囲まれて真面目に探しに行ったとは思えねーな。」

「「!!」」
BIG2は顔を見合せ、迂闊だった・・・と後悔した。

「いっそのこと脱走中にしてお客に二人を捕まえて貰えば?」

「あははっ。それはナイスですね。」
健の名案に莉穂は笑いだすと、
「莉穂、和希お願いしていい?」

「はい。健さん未茉を捕まえに行ってくれます?」
「ま、見つけても明徳のエースには渡さねーからな。」
面白そうに微笑む健に、
「ぜひ。」
お願いしますと微笑む。

「「えっ!?」」
そうなっちゃうの!?と慌てふためくBIG2・・・

「・・・また強力なライバル出現だな・・・」
三上はひきつりながら言うと、
「っーか、ぜってぇー今日あの二人付き合えねーな・・・・」

強烈すぎる邪魔者の登場に協力者のBIG2はすでにお手上げ状態だった・・・。