「あっ、莉穂っ!!」
ちょうどお客を送り出しハンターの格好で廊下を覗きこむように未茉が出てきて、
「入ってくか?タダで入れてやってもいーぜっ」
「ううん。私ちょっと湊君に用があって。」
「翔真?そういえばアイツなんで戻ってこねーんだよ!!」
「俺探しに行ってくるよ。」
三上がそう言うも、
「いーよ!あたし行く!どーせアイツのことだからマイクから逃げ切ってどっかで寝てそうだしよっ!!」
「いや、女の子のハンターお前しかいないしお前いなくなったら客入らなくなるだろ?」
「えぇ~~~~っ」
翔真を探しがてらさりげなく模擬店を回る魂胆だった未茉は口を尖らせ肩を落とすと、
「あっ、ユリだ。おーい!お前も来てたの?!」
男子達と話しているユリに気づき未茉は呼び止めた。
「あ、」呼ばれたユリは話を終わらせこっちにやってくる。
「前園さん、なんでここに」
人のこと、むしろ人の色恋沙汰には決して口を挟まない主義の三上が前に出ようとした時、
「ユリ、わりーんだけど」
未茉はバサッとマントと衣装を脱ぎ捨てユリに投げて
「えっ!?ちょっと何コレ」
「わりーんだけど、ハンターちょっと代わってくんない?!」
「はっ!?」
いきなり衣装を渡され戸惑い驚くユリに、
「おめぇー足はえーからよ!!頼んだよ!!じゃっ!!!」
「ちょっ・・・!!!」
言い放ってさっさと廊下を走って行く未茉に、
「まぁ・・翔真は白石に任せとくか」
結城はため息つくも、
「ちょっと待ってなんで私が白石の代わりにハンターなんかっ・・・!」
意味分からず抗議してると、
「「きゃぁぁあっ♡♡♡」」
背後から今日一番の女の子達の甲高い声が聞こえ一同は振り向くと、
「あれ。莉穂来てたのか。」
「「「!!?」」」
車椅子の和希を押しながら行き交う女の子達の視線を独り占めにしながら歩いてきた健がそこにはいた。



