「湊さんはー?」
「白石さんはー??どこー?」
「ネットでルリちゃんがいるって来たんだけど、どこー?」
「オギタクもいるってネットに上がってたから来たんだけどー」
「写真だけ撮れないー?」

「バスケ東京ベスト5の湊翔真とルリちゃんこと白石未茉は中でハンター役でいますよー!!逃げ切った方はもれなく写真とれまーす!!」
詰め寄り押し寄せる客達で後を立たないので、いっそのことルールを変えてしまった結城はメガホンでそう呼び掛けてると、


「大盛況じゃないか。結城」

背後から野太い声と大きなシルエットに振り返ると、

「ん!?あ!!マイクさん!!」
「hello」
「と、鈴木さん!!」
その隣には美女と野獣というネーミングがピッタリな程に美しい元女バスのキャプテン鈴木が上品にお辞儀をした。

「久しぶりね!一年組元気そうで何よりだわ。白石も相変わらずそうね。」
「相変わらずっすよ・・毎日うるさいっす。あ、入っていきます?ちょうど二人いますし。」

「うーん。私はいいけど、湊がマイクのことを嫌がるんじゃない?」
苦笑いで鈴木が言うと、
「ぶっはっ!!確かに!多分アイツ目の色変えて逃げ回りそうっすね!!」
「よしっ!面白いなそれ!!追い回してやるか!!」