「一年B組ー!!こちら疾走中の受付でーーすっ!!!」
元気よく未茉がプラカードを持ちながらメガホンで呼びかけていると、

「あー!バスケの白石未茉さんだぁ!!うわー可愛いなぁー!!」
「えっ!何あれコスプレしてる!!?」
オギタクから貰ったルリちゃんのコスプレ衣装は、大好評で、

「可愛いー!!写真撮ってもいいですかー?!」
「わぁぁあっ!!」
中学生なのか高校生なのか分からぬ若者達がぶわっと一斉に、未茉をめがけて押し寄せる。

「わぁぁあっ!!あれはルリちゃんだぁあ!!超ー可愛い!!」
「というか彼女そっくりだよ!!!」
「「ルリちゃーん!!ルリルリマジックやってぇえ!!」」
未茉を全く知らない外部のオタク達からも未茉のコスプレに萌え、動画を取り押し寄せる。

「あ…あの白石さ」
写真を撮りたくて待ちに待った順番が回ってきた男も後ろから詰め寄せる人波に流されてしまった。

「うわぁーなんだこりゃ!!」
廊下は未茉見たさにたくさんの人達でごった返していると、
「未茉ちゃん大丈夫?」
頭一個出てる翔真に軽々と両腕を引っ張られると、
「おうわりぃな」と言いかける間もなく、

「うわぁっ!!!湊翔真さんだぁっ!」
「マジでけぇ!!カッコいい!!」
「一緒に写真撮ってー!!」
次は翔真へと一気に押し寄せる。

「さすが東京ベスト5だな・・」

同じバスケ部ながら二人の知名度の凄さと格差に改めて結城は絶句すると、
「廊下がパニックなるからこうなったら二人にはハンター専門になってもらうか。その方が客入るだろうし。」
機転を利かした三上は二人を中に招き入れた。