「俺のルリちゃんになってください。」


ルリちゃんのコスプレ衣裳を手にして差し出す。

「俺のルリちゃんんんんっ!?」←復唱

「もう僕にルリちゃんは必要ありません!!僕にはあの日の運命の出会いがあります!!未茉様が僕にはいます!!」

「オギタク…」

「ルリちゃん以上に大事にします!!未茉様を泣かせることなど僕は絶対に致しません!!どうか選んでください!」


「おう!来世、二次元に生まれ変わったら、お前を一番にあたしの恋人にしてやるよ!!」


あっさりとした振られ返事にどっ!!と会場中が沸いた。

『おおおっーーと!!これは…これは!!ざぁあんねぇぇーんっ!!!まさかの告白失敗!!サッカー界の大スターを断ってやはり、白石君の大本命は、高校バスケ界の貴公子星河健か!!?』

「みっ・・未茉さぁぁああんっ。。」
ほろりと涙を溢しながらも、そのつれなさにまた心が奪われていると、
「あ、そうたお札お札。」
ぺたっとおでこにキタローから預かったお札を貼られる・・・

「「きゃぁああああっ!!オギタクさぁぁあんっ!!」」
突如大スターの出現により、ステージへと一斉に女子達がどっと詰め寄る。

「うわぁああっ未茉さっ待っ…」
「「拓哉くーん!写メ一緒に撮ってぇ!!」」
「「私もー!!握手してぇぇえ」」
彼の一世一代の三次元告白は、揉みくちゃにされて終了するのであった・・・