『大変お待たせいたしましたぁぁ!!ただいまより、第36回明徳高校文化祭が始まりまーす!!生徒の皆さんは…』
わぁぁぁ…っ
アナウンスと共に正門からは、待ち構えた外部のお客さん達が一気に流れ込むように校内へと入ってきて、会場のステージではダンス部や吹奏楽部による華やかなオープニングセレモニーのパフォーマンスが始まった。
賑やかな人達で校舎からは弾んだ声が響き渡る中、
「未茉様ぁぁあ!!」
少し元気なく、とぼとぼと教室に向かって歩いてると駆け足と共に背後から呼ばれて振り返ると、
「そそそっそちらはハンターの衣装ですかぁあ?凄い可愛いです!!」
「お…オギタクぅ!!?なんで…!?」
そこには、スーツ姿のオギタクが花束を抱えて立っていた。
「はっ…はいっ!!!いても立ってもいられずに来てしまいました!!」
見慣れぬコスプレ姿と何を着ても可愛いと思う彼女の姿に、ほくほくと喜ばしい表情を見せるも、
「昨日…、お電話で元気ないように聞こえて…」
「昨日??」
なんだったかもうすっかり昨日のことは忘れてしまった未茉だか、サングラスをしていても分かる彼女の暗さに気づき屈んで覗きこみ、そっとサングラスを取ると、伏し目がちな目をしていたので心配は的中した。
「翔真さんと何かあ…」とオギタクがいいかけた時、急に体育館中のスポットライトがバッ!!と明かりが二人に当たりだす。
『おおっーーっとこれはフライング告白でしょぉかぁぁっ!!?』
急にスポットライトがあたり目を丸くしていると、
「あんだぁあ!?」
見上げると体育館のステージではマイクを持った司会者が二人の肩を叩きながら、今この時を待っていたかのように微笑む。



