「あっ!!翔真ーー!」
昼休み体育館に行くと珍しく翔真が自主練をしていたので未茉は呼び止めた。
「なんだ一人で練習かよ!!」
ボールを取りだしドリブルしながらすでに汗だくで息をきらす翔真の元へむかった。
「うん。」
「あのさ、今日一緒に帰らねー?」
「…!」
翔真は驚いたようにボールを止めた。
「え、なんだよ。ダメだった?」
「違う違う。ごめん。早く言ってくれれば帰れたんだけど先約あって」
「んあ?なんだよー。じゃーいいや明日で!!」
「…平気?」
「おう!本当なら今日の方がよかったぜ?!本当ならなっ!!?」
「う…うん??」
妙にしつこい言い回しに少し困るも、
「その代わり明日は絶対の絶対だからな!?」
「うん。分かった。」
「おうっ!!」
約束を交わすと嬉しそうに未茉は女子のコートのゴールへとドリブルしながら消えてった。
何かの決意を固めたような翔真の横顔に未茉は気づくことはなかった。
「あれ、翔真もう帰るの?」
作業が終わると男子更衣室から制服に着替えて出てきたので三上は声をかけた。
「うん。今日もう文化祭前で体育館使えないでしょ。」
「そうじゃなくて、白石まだ体育館にいるよ。」
当然一緒に帰ると思ってた三上だったが…
「うん知ってる。」
「待たないの?」
「今日先約があるから。」
「…」
去ってく翔真を不思議に思いながら結城もやって来て、
「あれ、翔真…」
「珍しいな。翔真が白石の誘い断るなんて。」
「え。だって今日告白は…?」



