TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「つーか、そんなの許さねーかも。」

真っ直ぐな瞳でふて腐れてキレる彼女に吹き出し、
「ぷっ!あはは」
いつもの柔らかくふわっとした笑顔が溢れ、その茶色い目はきらきらと潤んでるようにも見えた。

「あ?!」
全然笑うとこじゃねーと睨んだ。
「いや、ごめん。違う違う。笑ったのは嬉しくて」

「はぁ?!」
「なんかこう俺のこと好きっーのが伝わって。」
「あ?何言ってんだ今さら。」
「俺のこと好き?」
「好きだよ。一番な。」

「…知ってる。俺も」

「…なんでくれぇー顔すんだよ…」

驚いたのは、翔真の目がまっすぐと寂しいって訴えかけるように見てきたからだ。


「…未茉ちゃん。」
ぎゅっと未茉の両手を自分の手で包むように合わせ握りしめて、おでことおでこを軽くぶつけたまま、

「翔真?なんだよ…なんかあった?」

すぐそばにある唇からの吐息と伝わる体温が重なり合うようで胸が熱くなる一方で、彼の伏し目がちな目に違和感を感じたが、

「こうしてて。」
甘えるようにぎゅっと包まれた手をまた強く握られると、
「おう。」
久々だからか、おでこのたった数cm程の肌と肌の触れあう温もりに、少し照れながら未茉も少し嬉しそうに頷くと、


ーーーーガラッ!!!

「くぉーーらぁぁぁあああっ!!!湊に白石ぃぃ!!!!お前ら授業サボってキスかぁぁあ!!?リア充禁止だぁぁあ!!!担任様より幸せなのは禁止だっつてるだろうがぁぁあ!!」

いい雰囲気の真っ只中、新米に見つかり教室のドアが開き怒鳴られる・・・。

「あんだよー!もー!邪魔しやがって」
ため息つきながら未茉は立ち上がる。
「くっつくなぁぁあ!!!禁止!!禁止!!」
「はいはーい!翔真行こーぜ。」
「…うん」
「おいっ!!くれぇーよ!!」
浮かない表情を吹っ飛ばすようにバンッと背中を叩くも翔真はあまり笑ってくれなかった。