TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「ふぁぁああっ~!!!よく寝たぜ!!」

教室に戻ってきた未茉は、爆睡していた授業から目覚め、両拳を天井へと高く突き上げ、大きく体を捩らせながらあくびと同時に目を覚ますと、
「ん?」
辺りを見回すと誰もいなくて、後ろを見ると翔真だけが教室にいて寝息をたてて寝ている。


「なんだ次、移動かよ!っーか結城達なんでおこさねーんだよ!!いねーし!!おい!翔真!!起きやがれ!!!」

「起きてるよ。」
突然、ムクッと体を起こす目が虚ろの翔真に、
「うぉっ!嘘こけっ!!寝てたろ!!」

「起きてるよ。未茉ちゃんが起きるまで待ってようと思って。」
「あ?だったら起こせよな・・」

ちょうどその時チャイムがなってしまい、時計を見上げながら、またあくびして
「サボるか~なんかだりーし。」
移動も怒られるのも面倒になった未茉は、後ろを向いて翔真の机にまた寝そべると、翔真は彼女の前髪を撫でるように触れてくる。

ごつごつとした骨の関節が当たる長い指先で久々に触れられると鼓動が、とくんっとくんっと喜ぶように胸打った。
そこから熱い熱が行き渡るように全身に響く音は、翔真だけがくれる心地よさで未茉はゆっくり目を閉じるも、さっき胸にひとつひっかけたことを口にしてみた。


「あのさ、念のため聞いとくけどお前ユリ…あー、いーや。」

「え?何?」

「やっぱ言いたくねーから言わねーよ。」
起き上がり、口をへの字にして肘をついて未茉は面白くない顔をした。

「え?」
「口にすんのもむかつくし、第一お前があたし以外のやつを好きになるのはありえねーな。」

「!」
思いがけない嫉妬心を剥き出しにする未茉に翔真は驚いた。