「おっはよー!!」
駅に着くと朝練組がちょうど反対ホームの電車から結城と三上が降りてきたので、

「「いってぇっ!!」」
どーんっ!と後ろからタックルして挨拶すると、
「あはははっ!!ざまー!!」

「・・ざまぁはないだろ・・」
「おめぇは女の癖にバカ力だな・・」
怯みながら振り返り、さすが強豪校の男ら相手にバスケしてるだけあるな・・と二人は口元をひきつらせた。

「白石、昨日ちゃんと翔真に会えたか?」
三上は一番心配に思ってたことを早々に訪ねた。

「あ?昨日は禅達とバスケして静香んち泊まったから会ってねーよ。」

「「はっ!?」」
声を揃えて振り向く二人。

「てか、ちょっと待って。翔真から聞いたけど白石怪我したんじゃないの?バスケってまた無理したんじゃないか?」

「おー、大丈夫!ただの打撲だし、右手で軽くだからよっ!」
「いやいや・・安静に」
と三上が言いかけると、
「てかお前もういい加減にしろよ!!健さんにきっぱり言えよ!!翔真がお前と付き合えねーから何も言えねーことをいいことに前園さんが」

「おう!健兄にならちゃんと言ったぜ!」

「「本当かっ!?」」
思いもよらない朗報に二人の表情はパァッと光が差したように明るくなった。

「本当だよ!なんだよ朝からママみたいにお前らもうっせぇーなぁ。」
コンビニに寄ってアイスを頬張る未茉は顔を寄せてくる二人に
「なんだよ食いたいのか?一口だけだぞ。」

「「いらない(ねー)よ!!」」
鈍い女に声を揃えて睨む二人だった。