(まずいで!!未茉にはしばらく部屋に帰ってこさせんようにせんとっ!!)
「ちょい待って下さい!ほな今ラインするんで」
「あ、いいよ。わざわざ」
「こういうのは大事なことやで!!」
「……そう?」
「そ…そやないですかっ!!」

(これから告白タイムやっちゅーのにあんな能天気女に邪魔されちゃかなわへん!)
ピッピッピッと未茉にラインを早打ちすると、

「未茉は当分帰らへんそうや。」
「えっ・・?当分?!」
「そやっ!だから安心して下さいっ!!」

「安心って……参ったな……」

ため息つきながら頭をかきながら椅子に座る困惑気味の匠に、

(やばいっ!うち・・ちょっと急かした感じになったんかな!?大人な匠さんやと思ってたけど案外ウブな人なんかな!?)

「あ、ごめん。静香ちゃん。」

「えなんで謝るんっ!?」
思わず身を乗り出して尋ねると、
「湊と未茉はそういう関係になったんだ……?」

「!!」

(と・・・遠回しに来ターーーー!!!!!)

静香は失神しかけてベッドに倒れこみそうになるも布団を掴んで、ぜぇはぁぜぇはぁと荒い呼吸を整え、精神を落ち着かせる。

(こ・・これはあれやで・・・。湊と未茉もくっついたことやし俺らもやろーゆー誘い込やないかっ!!!!なんっつーー遠回しなお誘いなんやっ!!年上男の焦りっちゅーやつやなっ!!!)

「そ・・・そや・・・み・未茉達は毎晩毎晩やで・・」

心臓をバクバクさせながらごくっと生唾を飲み静香は噛みながら答えると、
「ま、毎晩……!!?」
さすがの匠も言葉を詰まらせる程の衝撃だった。