TIPOFF!! #LOVE AUTUMN




「おう!すげーだろ!?お前もやってみるか?」

その子は面白そうにボールをバウンドさせて翔真に渡した。
「いいの?」
「いいぜ!やり方分かるか?」
「ううん。全然…」

「ダッセー奴だなぁ!バスケットボールもしんねーのか!?」

「バスケットボール…?」
「おう!まぁお前みたいな田舎もんにはわかんねーだろーなぁ!!あはははっ!!」
「・・・・」
口を開くとなんて横柄な態度の子なんだと翔真は一瞬驚いたのはまるで別人だからだ。

あの子がボールを持った瞬間、ボールと体が一体化したように手が吸い付き弾み出すとその光景に目を奪われる。

それともこのボールには魔法があるのか?

その謎を解くかのように見よう見まねでボールを地面についてみる。
(…あれ)
でも全然違った。
手に吸い付くどころかボールが手から離れて体ごと奪われるような感じで、

…ダンッ…ッ…

ゴールに向けてボールを放ってみるものの、ボールが重すぎてひっくり返りそうになるのを堪えるのに足元は必死だった。


「へったくそ!!」

ボールはゴールの半分の高さにも届かず地面に戻ってきてしまい、その子の手に舞い戻った。
「…」
なんとなく悲しい気持ちになって俯いていると、
「姿勢がわりーんだよ!もっと腰落とせよ」
「!」
その子はお手本を示すかのように隣に立ちアドバイスしてくれる。
「え…こう?」
「おう!さっきよりサマになったな。」
「あ…ありがとうございます。」
思わず敬語を使う翔真。

ドリブルの形にはなるものの、なかなかゴールまではボールを放つことができず、
「まぁ、お前みたいなひよっこにはゴールなんて100年たっても無理だな!!」
「・・・・。」