「なんかこの三人で顔あわせると最近空気やべぇーな。」
さっきまでのスケベな空気からうって変わってピリッとした空気に変わるのは、普段面白いくらいに自分の感情を表に出さない翔真から放っている怒りのオーラに、それをまたライバルの闘志を感じるから健は面白そうに微笑むも、
そう感じていたのは男二人だけで、
「おいっ!!!翔真っ!!てめぇ!!」
その横では全く分かってない未茉は何かを思い出したかのように我を忘れてベッドから飛び降り翔真に飛びかかった。
「勝手にキレてどっか行きやがってふざけ…ん?あれ?」
翔真にムカついてたんだけど、なんか許したような・・・
「ん?キレてたのは翔真だっけか?」
記憶を遡ると、とてつもなくキレてたんだけど、なんか忘れてしまいハタッと首を傾げる未茉。
「うん。わかった。でもとりあえず服着てくれる?」
その視線はどうはねのけようともピンクの花柄のブラジャーに包まれる胸にしかいかない。
「ハッ!!」
何も考えず顔見るなり腹がたって飛びかかった未茉は翔真の胸元へと凝視させられる視線にまたハタッと自分の上半身の下着姿に驚く。
「うぉっ!!このドスケベがっ!!!」
「そんな堂々と上半身下着一枚で飛びかかってキレられるのも、まぁ悪くないな。んー。まぁどっちかというと好きな方かもしれない。」
慌てて着替え始める彼女の後ろ姿を見ながら、顎に手をあてブツブツ言う翔真に健は、
「ブッ!ハハハッ!!」
吹き出したように笑いだし、
「分かる分かる。俺も!」
「健さん以外とMもイケそうですしね。」
「あー。まだ経験したことねーなソレ。」
空気が一気に軽くなると健は翔真に湿布を手渡し、
「お前が貼ってやれ。」
「え…」
「付き合えよ。俺に気にしなくていいから。」
さっぱりとした顔で湿布を手渡し翔真の肩をポンッと叩き、出ていこうとするので驚いた。



