そして再び、大成高校ーー

「背高ッ…」
「きゃぁっ…ちょっとあれってバスケの動画に出てた…」
他校の制服を着た身長190cmの甘いマスクの男の登場に校内はざわめき、女子達はきゃぁっとピンクの声をあげてると、

「翔真…!!?お前こんなとこで何やってんだ!?」

電話を貰ったマイクは驚きながら下駄箱に平然とやってくる翔真に駆け寄る
「よかった。マイクさんいてくれて。」
「俺に用か?」
「そんなわけないでしょ。」
「そんなわけないっておいっ・・・!!」

「未茉ちゃんを探しに来てて」
「WHY?!白石!?なんでうちに白石がいんだよ・・・」
「静香ちゃんから連絡もらって途中で切れちゃって…とりあえず早乙女が静香ちゃん呼んでくれませんか?」

「あ…?ああ」
仕方ないな…とマイクはスマホを取りだし早乙女に電話をかけてるも、出なかった。

「なんや早かったやないか!!女子達が騒いでるからすぐ分かったで!!」
あんぱんをかじりながら大股歩きで登場する静香。
「しかしほんまにきおったなっ!!偉いで!!はよ出せ!」

「え・・・?」
「はよ例ののブツを出せ言うてるやろ!」

「え??」
「ルリちゃん人形やろーがっ!!!なにすっとぼけた顔してんねん!!」

生け贄のルリちゃん人形をよこせっ!と手をだし仁王立ちする静香に、

「未茉が明徳に持ってたやろ?!オカルトマネージャーに縫って貰ういうて持ってた気味の悪いぬいぐるみや!!」

「おいっ!静香やめろやめろ!!!落ち着け!!」
飛びかかる静香をマイクは止め、
「マネージャーに用があんなら、そのうち明徳に戻ってくるんじゃないか?」
「…そう…ですよね」
確かに普通に考えたらそうなのだか、何か嫌な予感がしたのか翔真は落ち着きのない様子だった。