「…白石に頭下げられて…俺らも悪かったなって思って。」
「あんな必死に頭下げられたらかなわねーよマジ。」
「わりぃ、お前らだけにやらせて…」
謝罪の言葉を口にするクラスメイトの男子の言葉に、キタローはすっと背を向けていた。
「白石が…」
アイツがそんなことをしてたとは…と結城と三上驚きながら顔を見合わせると、
「ここを塗ってくれ。」
無愛想にキタローは男子達にペンキを差し出しながら言った。
((うおっ・・・喋った…!!こっこえぇ・・))
近くで見るとより迫力ある姿に一同はビビるも、さっとペンキを受け取り
「おっおう…!!」
視線はそらすものの互いに何かが通じ合えたように作業を始めた。
(やれやれ、よかった。)
そう結城と三上はこっそり顔を見合わせため息ついて、クラスの分裂が戻り安堵した。
ーーゴンッ!!
そして未茉は、いつもと同じフォームでゴールへと放つも、リングからことごとく弾かれたボールが地面へと落ちてこれで百回目だった。
ピキッ…と亀裂が走ったように一度痛みだした左肩がーー上がらなくなってきた。
「クソッ…」
「白石さん!!無理しちゃダメだよ!!とにかく冷やそう!!」
まだ投げようとする未茉を止めた。



