『聞きたいやろ?』
「いや…うーん…」
喧嘩したばかりの今の今で更なる悪いことを聞きたいような聞きたくないような…と躊躇っている間もなく、
『未茉なら今、大成に来て早乙女に連れ去られたで。』
「えっ!!?」
『翔真と喧嘩したいうてやけ起こしてたで?未茉。今頃、二人で何してるか分からへんで?』
「どこ行ったの!?」
「「「!?」」」
作業をしていた三人は背後から聞こえた翔真の動揺隠せない声に振り返った。
「どうした翔…」
『ええか?ええ情報渡したのと引き換えに未茉が持っとるルリちゃん人形を速やかにうちに渡すんや。』
「はっ・・・?!」
『おたくのオカルトマネージャーに修復してもらった後にうちに返すんや!!ええな?!』
「なに?!どういう…」
プチッとスマホを切られてしまい、ワケわからずもとっさに上着を羽織る翔真に、
「おい!どうした翔真そんな慌ててどこ行くんだよ」
「未茉ちゃんが早乙女となんかわかんねーけど、といるって言うから。」
もう言いながらもすでに倉庫を出ていく翔真に三人は唖然としてる。
「行っちゃうんだ・・・」
「男の意地はねーのか・・」
「数時間前まで喧嘩してたのに・・」
それでいいのか・・?と突っ込みたくなる残された三人だったが、
ーーガラッ…
「「「ん?」」」
背後のドアが開かれ振り返ると、クラスの男子達が気まずそうな表情を浮かべて入ってきて、
「あ…」
結城と三上は顔を見合わせていると、
「…手伝うよ。」
男子達はキタローの方をなんとなく目をそらしながらもそう歩み寄ってきた。



