「なんだよっアイツ!!!どこ行きやがったんだよっ!!!」
翔真の外靴がなく校外のどっかに消えたことに苛立ちーーガッシャンっ!!と下駄箱を蹴りあげる未茉に、
「白石!」
ようやく三人が追い付く。
「つか、お前いい加減にしろよなっ!?これ以上翔真責める気じゃ…」
感情的になるのを結城に止められるも、
「白石、違うんだよ。」
どうしても伝えたいことがあったのかキタローが再び話を遮ってきた。
「さっき、湊は朝練休んでばっかだって言ってたけど…」
「あ?」
頭に血が登る未茉はまだ苛々がおさまらずキタローさえも睨むが、
「湊、俺の為に休んでくれてたんだよ。」
「「「はっ?!」」」
結城達も初耳だったのか、三人は声を揃えて聞き返した。
「俺が男子達とやりあったから、一人で文化祭の準備して徹夜してでも仕上げるつもりだったんだけど…」
‘北、手伝うよ。’
‘大丈夫だ。お前は国体があるだろ。’
‘北は調理部もマネージャーもあるじゃん?’
「いいって言ってるのに、今日も早朝から遅くまでずっと湊は心よく手伝ってくれて。」
そんな目に浮かぶやりとりにさっきまでの怒りが静かに引いていった。



