シーンッ……
感情を露にしなかったものの明らかにいつも違うオーラを放った翔真が教室を出ていってしまうと、異様な雰囲気に包まれクラスメイト達も静まり返っていたが、

「し…白石……」
少しの間の後、結城が無言で俯く未茉を呼び肩を叩こうとすると、

「なんなんだよっ!!!!翔真の馬鹿野郎っ!!!!!」
ーーーガッシャァァアンッ!!!
急に大声を張り上げて机を足で蹴飛ばして叫び出す。

「バカっ!!落ち着け!」
「物に当たるなよ…」
はぁはぁっと怒り狂いそうになる未茉を静止しようと結城達が止めるも、
「離せよっ!!!なんなんだよ!!アイツ超ムカつく!!マジぶっとばす!!!」
「なんでお前がぶっとばすんだよ・・!!!?」
その手を振り払い、気がすまない未茉は翔真を追いかけようと教室を飛び出ようとすると、


「ふっかぁぁあつーっ!!爽やかな朝だなぁー!ん??なんだ??何を騒いでるんだ!?」
呑気な新米斎藤が久々に教室に入ってくると、教室の妙な空気に、ぽけっと立ち止まると、

「えっあ、こらっ!白石!!?」
勢いよく未茉が教室を飛び出していくと、
「あ、コラ北も!?おいっ……!?」
続いて脱兎のごとくキタローが出ていき、
「しょーがねーな!!っとに!」
面倒くさがるようにみせるも結城と三上が続いて教室を出ていく。

「おいっ!!!お前らぁぁあ!!!久々の担任様のホームルームをすっぽかす気かぁぁあっ!!」
廊下で新米の声が空しくこだまするも、三人は未茉を追いかけた。