そして授業が終われば補習に文化祭の準備に部活に病院に……の繰り返しの日々だった。


「あっちぃー、疲れたぁーしんどぉー!!学校爆発して今日授業休みになんねぇかなー。」

朝練とチア練が終わると教室に戻り、未茉はノートをうちわ代わりに扇ぎ、いつものように机の上にあぐらかいて座り、

「朝からどんな発想してんだお前・・・つーか、食い過ぎだろ。」

キタローの焼いてくれた手作りパンを五個むしゃむしゃと平らげてると、隣の結城が女とは思えぬ大食漢の彼女を呆れながら見ている。

「そうかな?少食な女の子よりも全然いいじゃん。おはよ。」
ちょうど登校してきた翔真がにっこり微笑み話に加わりながら座る。
「お前は白石ならなんでもいいんだろーが・・・」


「おはよじゃねーよ翔真!お前なんで朝練来ねーんだよ!!国体ちけーのにっ!!」

「白石・・朝から大声出すな。うるさい・・・」
静かに音楽を聞きながら、朝読書をしていた三上はイヤホンをしていても漏れる未茉の大声に嫌な顔をしている。

「うん。なんか最近少し涼しくなってきたから眠くて起きれなくて。ふぁっ…」
とあくびをして翔真は眠たそうに机に伏せ出す。
「あぁっ!?やる気あんのか!?」
体乗り出してキレる未茉に、
「パンカス飛ばすなよなっ!きったねーなぁっ!!」
隣でキレる結城は、未茉が扇いでるノートを見て、

「あ!それ俺のノートじゃねぇかっ!!!」
「でへ♪今日教科書ノート忘れちゃってよ♡」
「忘れちゃってって・・じゃーねよっお前の鞄ん中は何入れて来たんだよ!!」
結城が未茉のバッグ取り上げると、
「ああっ!人のバッグ勝手に」
「おめぇだって人の机ん中勝手に取るだろうよっ!!」

(うるさい・・・・)
読書中の三上はフルフルと怒りで肩を震わせながら静かにキレている。