TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「練習だぁっ!!練習だぁっ!!!」
鼻息を荒くして病院の廊下を猛ダッシュしてると、

「!!ぬぁ!?」
キュキュッ~~~~!!!と急ブレーキをかけて何かに気づいた未茉は立ち止まる。

「こらっ!あなた白石さんとこのお姉ちゃんねっ!?院内は走っちゃダメでしょっ!?」
すっかり問題児白石家は有名(特に見舞いに来る姉)で看護師さんにもしっかり顔を覚えられ注意される。

「でへへ。すみません・・ってかおばさんっ!!」
「おばっ・・・!?」
そう呼ばれピキッ・・・と額の血管が浮き出るも、未茉に腕を引っ張られ、

「あそこのイケメンの兄貴の手の具合はどうなんすかね!?」

リハビリ室の隅でTシャツが汗でぴったり滲む程のストイックに仕上げている健をこっそり身を潜め指差しながら看護師に尋ねた。

「ああ…♡健くぅん?!」

「・・・!!?」
突然声のトーンをあげ顔を赤らめる看護師に未茉はビビり、
「何歳のばばぁになってもイケメンにはよえーんだな・・」
としみじみと感心したように呟くと、
「ぬあんですってぇ!!?」
ギロリッと睨まれ大声で怒鳴られると、

「未茉?」

やべっ気づかれたかっと思い身を潜めると、そこには匠が立っていた。