TIPOFF!! #LOVE AUTUMN






「女の子と付き合うのはユリが初めてだったから女の子ってそんなものなのかなと思ってたけど、愛情が常に自分に向けられてるのが分からないとダメだし、一番かまって貰えること言葉と態度で示すことによって安心できるというか…」

「ああ。確かにそんな感じするね。言い方悪いとメンヘラだね。」
「別れた時も愛情を試されてるの分かっていたのに乗っかれなかった。彼女にとって一番酷い別れ方をしちゃったなって申し訳なさはあった。」

「…それがあるから今でも突き放せない?」
「同じ東京代表として友人としてバスケでのスランプくらいは聞いてあげたいと思ってたけど。」

「優しいからな翔真は。期待しちゃうんだろうな。」
「今日の女子の試合見てても思ったのが、国体でも確かにユリの力は必要だし、ここでこのまま終わらすには正直勿体ない才能だし、未茉ちゃんもユリを戻したがってるしね。」

「うん。分かるよ。」
ふぅ…と翔真は少しため息ついて何かを決めたように口を開いた。

「でももう話は結構聞いたし、これ以上できることはないから、こんな風に自分の周りで亀裂が起きたり知らないところで誰か傷つけたりするくらいならユリにちゃんと言うよ。」

「…そうだね。白石は全くもって問題ないんだろうけど、翔真達の場合は周りが面倒な程騒々しいしね。」
「うん。気を付けねーと。」
彼女を傷つけないように身を引き締めながら、ふと思ったことがあった。

「今思うと未茉ちゃんとユリは真逆なんだよね。」

「ああ…まぁ確かに」
「疑いもなく真っ直ぐに素直にとことん相手を信じきるとことか。」

「……俺、あんまり経験値低いから分からないけどそれはさ、白石が珍しいんじゃない?」

「ん。ああ。確かにそうかも。」

「普通は頭で分かってても疑ったりするんじゃないかな。結城の彼女みたいに…」
「!・・・なんか怖いな。」
「うん。翔真もうまく突き放しなよ。前園さんに逆恨みされないように。」
「そんな子じゃないと…」
「いや、分かんないよ。結城の女も最初会った時はめちゃめちゃいい子だったじゃん。」

「・・・・。」