TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「…三上、ちょっといい?」
そんなやりとりを不思議に思った翔真は、事情を知ってそうな三上の表情に気づき、廊下へと連れ出した。

「実は翔真が白石を保健室へと連れていった後、そんなことがあってさ。」

「嘘だろ……」
まさか男子達に変な誤解をまねかれ参った翔真は頭を抱える。
「前園さんに学校に来るなって言えない?彼女目立つし、翔真は有名人だし目立つからさ。」

「…言いたいけど。」

言葉を濁らす翔真を見て三上は察した。
言えるものならとっくに言ってる。言えない状況にあるんだと。

「ユリには一線はかなり引いてるんだ。未茉ちゃんにも誤解されたくないし。あ、でも全く誤解されてないけど。」
そう空笑いすると、三上も頷いた。

「白石はよくも悪くも本人の言葉しか信じない奴だから、翔真の気持ち真っ直ぐに信じてると思うよ。」
「うん。」
何かあったのか口元をほころばして喜ぶ分かりやすい翔真に三上は苦笑いしつつ、

「何かあった?」
「線引き消した。」
にこっと満足そうに笑って答える翔真に
「は・・・?!」
更にぽわ~んと嬉しそうににこにこする彼に
(・・分かりづらい・・・)
ひきつるも聞いてあげないと可愛そうな空気な気がして、

「なに付き合えたの?」
「ううん。」
「なんだよ…」
「でも多分近いうち?」
「・・・結局またいいようにいいくるめられたな?」

それでも満足そうに笑う翔真に三上はもうこのワンパターンは神レベルだなと一人頷いてると、

「ユリって幼い頃に両親が離婚してるせいか、やたらと自分に愛情を向けられてるか確かめたがるんだ。」

突然、翔真から語られた話に三上も静かに頷いた。