「しかし結城の彼女とタイマンって・・・」
あまりの驚愕な事実に翔真も絶句をしていると、
「マジ悪かった…翔真。」
大事な親友の好きな人を傷つけ巻き込んでしまったという事実に結城は少し目を潤ませながら肩を落としながら謝った。
「確かに結城が蒔いた種で責任があるだろうけど…今回のことは不可抗力だろ。」
言いたいことも怒りもある翔真だったが、相手の気持ちを汲み取ってくれる優しさがまた、
「…翔真、マジ悪い」
結城の心を締め付けた。
(だーかーら一番辛いのは白石だってんのに…)
その二人の光景に悶々とするキタローは、睨み飛ばすのであった・・
「っーかまだまだあんじゃんっ!!!こんなの終わんねーよ!!!」
未茉はお手上げだと言わんばかりにトンカチを放り投げて床に大の字に寝転がる。
「千葉との試合帰りに確かにキツいよな・・ほら。」
「おーさんきゅー」
気づくと8時を回っていて試合後の身体には気の毒そうに三上がコーヒー牛乳を未茉に手渡してくれるも、それを一気に飲み干す。
「しっかし女子はともかく、男子は協力的だったのになんで準備手伝いに来ねーの?みんな日曜忙しいのかなぁ。」
他のクラスはわりと集まってやっているのにうちのクラスは三上と結城とキタローしかいない教室に未茉は首を傾げていると、
「……白石。」
険しい顔で手を動かし続けるキタローが静かに呼ぶと、
「ん?」
「俺が徹夜してでも終わらすから大丈夫だ。」
「へっ!?なんで!?キタローだけが頑張るなんておかしいじゃん!!しかもお前、調理部の準備もあるんだろ?マネージャー業だってあるのによ。」
「最近鍛えている。」
未茉の足手まといにならないように実はこっそり筋トレを始めていたキタロー。
「そういう問題かよ・・・。」



