「べぇーっ!!!」

みんなが更衣室へと戻ってく一番後ろを静香が着いてくも振り返り菅原に思いっきりあっかんべーをすると、

「…中学の時、白石を初めて見た時エマと同じくらいの衝撃を受けたけど、田島さんレベルにおさまったんじゃない?」

「……!」
親友に対する嫌みに静香はカッと頭に血が登り、
「所詮負け犬の遠吠えやっ!!お前なんかうちらの足元にも及ばへん!!!」

「親友のあんただって思ってんじゃん?」
「!!」
更に挑発してくる菅原に静香は勢いよく手を伸ばし掴みかかりそうになると、

「ストップ。静香。」

健が菅原の服に手を伸ばそうとしていた静香の腕を止めた。

「…!健さん」
「静香、お前は本当にいい奴だな。」
よしよしと頭を撫でながら微笑み、
「菅原さんも挑発もほどほどにね。お疲れ様。」

「……!」
笑顔なのに目がちっとも笑ってない健を見て、菅原は真っ赤になり千葉の選手の元へ帰っていった。

「健さぁ~~~ん!うち怖かったでぇっ!!!」
コロッとか弱く甘えるような声を出しながら静香は健に抱きつくと、
「おー!静香はきっと俺より喧嘩つえーから大丈夫!」
さらっと交わしながら笑われ、ぶりっ子が通用しないので膨れる。

「なんや!せっかくさっきの未茉との画像あげよう思おうたのに!」
「あー抱き合ってるやつ?」
「そや。欲しいやろ?」
「いや俺はいらねーから、湊にあげてよ。」
「かーっ!!!性格悪いで!!」
「だろ?」
クックッと面白そうに笑いながら健はアップへと戻ってった。