「おっーほほほほっ!!!一戦目から愛知なんて御愁傷様すぎるわぁーー!!!」
そこへ高飛車な笑い声と共にやってきたのは、ちょうど到着した千葉代表の菅原芽以がズカズカと体育館を偉そうに歩きながらこっちへやって来た。


「来たで来たで。」
面倒くさそうに静香と田島達は菅原の存在を横目で見ている。

「あーらぁ、東京のみなさん。今日も冴えない顔してご機嫌よう。」

「「・・・・。さっ、さっさとアップしよ」」
「「しよしよ。」」
ピク・・とするも、高飛車な菅原の声に耐えられず一同は散らばるも・・・

「ちょっとぉおっ!!失礼なねぇ!!今日と言う今日は決着つけにきたのよ!!因縁のルーキーと運命の王子様を賭けた一戦をねっ!!・・・ってあれぇ?!」
辺りを見回すも・・・、

「白石は?!白石未茉は?!あらぁ、もしかして選ばれなかったのかしらぁ?!」

「こらっ!菅原!!ったくもー!!どうもすみません。」
千葉代表の監督がやって来て神崎監督に謝り、菅野を強制的に引っ込ませると、元々選手時代からの顔見知りで今日のこの対戦が実現したようで監督達が挨拶していると、

「いえいえ・・・こちらにはあれ以上にうるさいとんでもない猛獣がいるので大丈夫です。」
「え・・そうなの?」

「二匹程います…。」
静香と未茉の顔を確認するも…、

「あれ・・・一匹いない・・・。」