TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「しかしアイツ…いつもしれっとしてるくせによ。湊にも好きな女に一番カッコいいって思われたい気持ちあるんだな。」

「あ?」
「俺、湊は大っきれーだけどな。」
「そりゃお前が負けっぱなしだからだろ。」
「う・・うるせぇ!!」

「っーか。なんであの二人、目がマジなの?」
今ごろ気づいた久々に見た翔真のスイッチの入った顔に、試合並の気迫ある健の目の色に未茉は眉を寄せる。

「東京ナンバーワンの座でもかけてんのか?」
「あのなぁ・・」
ほとほと呆れ返る駿の横で、おとぼけ未茉の隣にやってきた莉穂はため息つき、

「未茉のナンバーワンの座をかけてるの。」

「はいぃっ!!?」
ようやく事の意味を理解し始めた未茉は、
「未茉、これで勝った方と付き合いなよ。」
「あ・・?」
「あの二人もそういう意味で勝負してるんだと思うよ。どちらが未茉に相応しいか。」

圧倒的な上手さに尻込むこともなく、負けじと果敢にゴール下で競り合うボールを取りにいく、無我夢中の翔真のその目は、


「……あんな目して」

観客席から見ていたユリも絶句していた。
一緒にいた頃でも見たことなかった。あんな目の色変えてプレーをする翔真を。

“愛知の時に一目惚れした相手が白石だったら?”
三上の言葉を思い出しながらユリの心は震えた。