「いえっ!!わたくしはただの未茉さんとルリちゃんに恋するサッカー好きな男です。」←二度目。
「ん?なんだあたしの他にも好きな女がいんのかよ!欲張りだな!」
「わっ…わわわわっすみません…ルリちゃんは僕の生き甲斐で…」
「二股だな!?」
「あっいや…その…」
「お前、ルリちゃんかあたしどっちか選べるか?」
「ぅえっ・・・・!!?」
イタリアでも朝から晩まで寝るときも一緒のルリちゃんを見ながらそんな惨い質問になど考えられないオギタクは顔色真っ青にして縮こまってしまう。
「選べねーよなぁ。あたしもそうなんだよ。」
「えっ・・・っ!?」
「あたしも二股中だぜっ!!」
「なんとっ!!!二股っ!!?」
思いもよらないまさかの二股発言に驚くと、
(……やるな。)
遠くの木陰でマネージャーはタバコを吸いながら頷いた。



