「逃げた！！追いかけろ！！」
男達に追われる中、未茉は学校に向かって引き変えそうと、大通りに出て走り出すと
キキキキィーーーッ！！！
つい夢中で目の前の交差点の信号を無視して飛び出すと、目の前の車が急ブレーキで止まった。
「あっ…危なッ！！！拓哉怪我はなかったか！？」
そのベンツの車の運転手は後部座席に振り返るも、
「あっ…あれ？？」
ベンツの後部座席のドアは開いていて、
「みっ…未茉さんっ！！？」
「いっててて・・」と道路で大股を開いて地べたに尻餅ついてると、
膝をつく未茉は腰を擦ってると、そこにはルリちゃんのぬいぐるみを抱いた日本サッカー界の若きスター荻山拓哉が車から飛び降りた。
「え、あれお前…っ」
「まさか…日本帰り早々にお会いできるなんて…！！！」
「えっと・・・誰だっけ？？」
ズコッとずっこけるオギタクは、
「そんなぁぁああっ未茉さぁぁん。約38日ぶりの再開なのにぃぃいーー」
シンデレラ・未茉と出会った日を一日たりとも忘れたことのないオギタクは、ルリちゃん人形を抱きながら大泣きし、
「あなたは僕の心に脱ぎ忘れたバッシュの・・ツンデレラ…あの日から僕の心の魔法は溶けずにいるんだ…」
「バッシュ…あーっ！！思い出したぜ！！荻山なんちゃらっ！！！」
「な・なんちゃらっ！？」
指をさされて思い出され不思議な覚え方でも覚えてくれてたことに喜びを感じていると、
「う…嬉しいです… 未茉さん…僕のことを覚えててくれてるなんて……！！！！」
やっぱり運命だっ・・・！！！と涙を流して拳を握りしめながらルリちゃん人形を抱き締めて再会に感謝してると、
「ちょっと待てよ！」
追いかけてきた男女達が未茉を再び囲み始めた。
