「仲いーんですね。湊と白石。」

女子達はシャワーを浴びてると大成の石井は、隣の壁シャワーにいる田島にそう話しかけた。

「湊がベタ惚れって感じじゃん。」
髪を洗いながらそう答えると、
「さっき廊下で抱き合ってましたよ。それはそれはラブラブで。」
キュッとシャワーを回しを止めてタオルにくるまりながら出てくると、

「未茉は二股続行中やねん。健さんとの間を迷ってんねん。」
鼻唄混じりで静香がパタパタとアロマパウダーを全身に叩きながら会話に混じると、
「ゴホッゴホッ…なんだそれ静香。臭いし喉に入る、粉飛ばすな!」
甘くむせかえるような匂いに咳混みながら石井は避けてると、

「ええ匂いやないですか?」
「なんでこんなもんつけてんの。」
「愛される乙女は夜何が起こるか分からへん。」
「何?誰が愛される乙女だって?」
「うちに決まってるやないですか。」

「・・愛されてるのは静香じゃなくて白石でしょ。湊に星河に成瀬に早乙女に選り取りみどりだなぁー。アイツ。」
少し悔しそうにムカついて言うと、

「早乙女と成瀬と星河と湊かぁー。私なら迷わず星河健だなー。顔よし、頭よし、バスケよし、私と同じで欠点なし!!」
個室から出てきてタオルドライをしながら田島は四択を選んだ。

「・・・なんや、一ヶ所引っ掛かるとこありましたけど、流しときましょ。ん?そや、田島さんはマイクさんちゃうんですか?」
無言でゴンッ!!と静香は静かに殴られる・・・