「翔真がそんな風に笑うとムカついてたのいーやって思える。なんかそれもムカつくな。」
少しふて腐れたように翔真の手を繋いで面白くなさそうに振る。

「俺は俺の隣で未茉ちゃんが笑うと凄い嬉しいよ。今日一日すげー幸せだと思えるくらい。」

「安っぽい幸せだなぁ~それ。」
「えっ。そこそういう反応?」
「他にどういう反応があんだよ。」
「きゃぁー嬉しい、翔真大好きぃとか。」
「・・・そういうのは椎名さんや相沢さんが得意だろ。」
「あはははっ」
笑顔が戻る反面で、不安になるとあんな表情させてしまうのかと思うと、未茉は決着のつけれない身勝手さにやるせない気持ちも残っていた。


自販機に立つと翔真がお金入れながら、
「結城はコーヒーかな、三上は……」と考えてる横でダダダンッ!!とコーラボタンを連打している未茉。

「何やって・・・」
というまもなく、缶コーラが五つ出てきてしまっていて
「あ?みんなコーラでいーだろ!めんどくせぇ。」

「・・選ぶ自由っ!!」