「あ~~疲れたぁーー!!」

朝練が終わりすでに一日の終わりかのようにモップ片手に疲れて崩れ落ちる未茉は体育館に大の字になって伏せている。

「女子、朝練とは思えねー練習だったな・・・」
部室に向かう結城が通りかかり思わず朝練とは思えない気合いの入った女子の練習量に驚いていた。

「前原さんも矢野さんも国体追加に選ばれたいって二年の先輩達超張り切ってるもん。」
おかげでこっちはクタクタ・・と起き上がる気力すらない未茉は、あることに気づきハッと起き上がる。

「あっ!そうだ翔真に朝の文化祭準備変わってもらってるんだっ!!急いでいかないとっ!」
「あ、そうなんだ。だから翔真来てなかったのか。」
優しい奴だなぁと結城が感心してると、


「し・ら・い・しさん♡♡」

練習が終わるのを待ち構えていたかのようにニタニタしながらモップを持って近づいてくる一年女子達。
「お疲れ!モップちゃっちゃと終わらせて帰……」
言いかける間もなく、
「昨日のっ♡♡星河さんと♡♡♡」
うりうりっと肘を突っつかれながら何かを追求しようと彼女達の目は好奇心で満ち溢れてる。

「ん?ああ!!昨日はびっくりしたよ!相沢さんって最寄り駅あっちなんだな。」
「こっちもビックリしたよっ♡まさかっきゃっ♡♡ 白石さんと星河兄がデートしてるな・ん・て♡」
「「「きゃー♡♡」」」
突然テンションが上がりだす女子達に、

「デートって・・・。」