「ハンターの衣装とか買い出しとか小屋作ったりとか当日の受け付けとか細かいこと決めて早く作らねーと。」
「女子はどれも嫌だとさ。」
遠い目をしてため息交じりに未茉は肘つきながら言うと翔真が、
「え、さっき椎名さん達が女子が一日受け付け交代でしてくれるって言ってくれたよ。」

「はぁっ!!?なんで!!?あたしが頼んだ時はちっともしてくんなかったのにぃっ!!!」

‘湊君に頼まれたらぁ~♡いいって言うしかないじゃなぁ~~いっ♡’
「・・・あのバカ女共め・・」
目に浮かぶ光景にますます苛立つ未茉。
「まあまあ、白石。そこはうまく翔真を使うとしてなんとか本番まで乗りきらねーと。」

「うぁぁあああっ!!!」

時計を見て未茉は立ち上がり、
「やっべぇー!補習の時間だったっ!!とりあえずまた後でなっ!!」
慌ただしくさっさと教室を出ていく彼女に
「大丈夫か・・・ほんとにアイツは・・・。」

「翔真。」
三上は窓の外に気づき正門に立つ人影を指差すと、
「……」
なんともいえない表情の翔真を三人は何を言うでもなく見ていた。