「えーっハンターなんか絶対嫌だぁ!!!」

椎名を始め女子軍団達が断固拒否と固くなに顔をしかめてる。


「・・・言うと思った・・。このブリっ子が。」
お約束な反応がもう目に見えていた未茉は女子達に呆れながら毒を吐く。

クラスの出し物はTVでお馴染みの逃走中ならぬ、‘疾走中’となり、校舎裏の広場を借りて時間制限内にハンターから逃れ逃げ切れたら勝ちというまんまのイベントだ。

「だって私達ぃ足遅いしぃ~捕まえらんないしぃ~!」
「そうそうしかもハンターの格好なんか絶対嫌だぁ。」
「せっかく彼氏来るのに見せらんないしぃ~」
髪をいじりながら足を組み、体をくねらせながら女子達はやはり固くなに拒否する。

「ほんとにうちの女子達は・・・っつっかえねー女共だぜ・・・!!!」

放課後、机を叩きながら未茉はキレていた。
「何、女子ハンターいねぇの!?」
役員のBIG3とキタローと机を合わせて打ち合わせしながら女子達の話をした。

「いーよ!あたし一人でなんとかなるっしょ!!」
「お前足早いからあっという間に捕まえちまうんじゃねーの・・・・?」
「任せなさいっ!!」
なんだかんだそういうの大好きな未茉は腕捲りしながら決めポーズをする。

「女子一人って… 白石だってバスケの催しで抜ける時間あるし、ハンターがみんな男っーのもつまんないかもな。」

「可愛い子に追いかけられたいだろうしな。」
三上が男心を言えば、
「うん。むしろ俺捕まりたいな。」
未茉ハンターに捕まりたい翔真もつられて同意し、
「むしろ捕まえに行って抱きつくのもいーなぁ・・・」
「ああ。後ろからね可愛い子をぎゅっーとね。」
「ぁあっ!!やべぇ!!俺ハンター楽しみになってきたぁっ!!!」
止まらないバカ男三人の妄想に、

「愚か者…。」
ギョロと目を光らせてキタローが睨むと、ビクッとした三人は
「あっいや…たはははっそうじゃございません。」
冷や汗を流し弁解する・・・。