職員室の新米のテーブルの上には、全く瓜二つの未茉と翔真の宿題が並べられていた。
「読書感想文も一字一句同じとは・・・ふざけてんのかっ!!お前らっ!!!」
バシッ!!と机を叩きながら野村教頭は、保健室送りとなった新米の代わりに呼び出された未茉と翔真にお説教を始めた。
「・・・なんで読書感想文も丸写しするかなぁ・・・。」
自分が寝てる間に読書感想文まで丸写しをしていた未茉に翔真はただただ呆れていた。
「いやぁ~終わらすのに必死で気づかなかった。だははっ。」
頭をかきながら苦笑いする彼女に、
「お前はバスケになると頭が回るのに、勉強になると本当に頭が回らないんだな・・・。」
呆れというか、心配というか、半分哀れむような目で野村は失笑する・・・。
「あ~~~死ぬかと思ったぜ・・・・。」
そしてこってりと野村に怒られた後、職員室から出てきた未茉はげっそりとした面持ちで教室に戻ると、
「おわっ!」
もうみんな部活に行ったかと思いきや、夕暮れ色に染まる誰もいない荷物もない静まり返った教室の中、翔真だけが机で伏せて寝ていた。
「びっくりしたなぁ~。」
ゆっくり近づき自分の椅子に後ろ向きに座り、くるくるのマッシュヘアをかき分けてそっと目元覗きこむと
「熟睡かよ!」
眉が下がり二重瞼も固く閉じられ眠っていた。



