・・・・・回想終了。


「ノムさんにチクリに行ったら、いいじゃないかって賛成しやがってよっ!!」

「つーか、それ絶対文化祭盛り上げるために校長とかもオッケーだしたんだろうな。」
「女バス可愛い子多いし、チアなんかやらせたら客集まるだろうしね。」
「このままバスケ部が全国常連とかになれたら野村監督、教頭だから時期校長の座狙えそうだしなぁ。」
未茉の昨日の回想話を聞いた三人は、大人の事情が見え隠れするようで苦笑いを浮かべる。

「それに新米の野郎、もし来年部員が減ったらあんな軽井沢の合宿なんか行けないぞ?とか脅して来やがってよ~!」

「結局うまく丸め込まれたな・・。」


「練習とかマジだりぃー。っーかチアの練習する暇あったら国体本選に向けて練習してぇのに。」
渡された課題曲の踊りをスマホでリプレイしながら見てると、
「そっか。白石と翔真は国体もあるしな。ハードだなこの数週間。」


「白石ぃいい~~~っ!!!」

と、そこへ新米斎藤が血相を変えて教室のドアが勢いよく開こうとするが、

「うぁぁあああああああっっ」

当然学校一、邪悪に満ちた人間は結界のひかれた教室には入れず黒焦げになって廊下で息耐えた・・・。

「ぼっ…ぼくの彼女ぉお…お嫁さんほしいですぅ…」
震える手でそれだけ言い遺すと、
「あの世で作るんだな。」
ニヤリ。と捨て台詞を残したキタローが大きな片目を光らせほくそ笑みながら成仏させた・・・