「しかし結城の彼女束縛激しいからな。」
「え、三上会ったことあんの?!いーなぁ!あたしも会いたいっ!!」
「白石に会ったら絶対喧嘩の種になるからそこは遠慮しといた方がいいな。」
「なんでだよっ!!」
「もー別れっかなー。三ヶ月続いたしな。」
「三ヶ月!?たったの!?」
その事実に仰天すると、
「まぁ、結城にしたら長い方なんじゃない?」
「元カノ一ヶ月だったしな。」
もう潮時だろうと男二人は頷いてると、
「男女交際にあんま詳しくねーけど、付き合っても数ヵ月で潮時を迎えるんだな…」
ほうー。と勉強になったと未茉は頷いてると、はたっと三人は動きが止まり、
「やっ・・やっぱり結論出すのはっは・早かったなっ」
「そうだぜ結城そう苛々するな!可愛いとこあるってたじゃないか!」
たはははっ……と三人の猿芝居が始まると、
「白石さぁーん!女バスの出し物決めちゃおーってぇ!」
一年女バスの相沢さんがクラスにやって来て手を振り呼んでる。
「おー!今行くー!じゃーなっ!」
机から飛びおり荷物を振り回して教室を出ていくと、
「そっか。外部からも来るってことは白石目当てに来る奴多いかもなぁ。」
インターハイや国体予選で活躍した未茉みたさにくる奴が多いと踏んだ三上。
「だろーなぁ……」
考えただけで気が重い翔真。
「いや、それはお前も言えてるだろ。」
「俺、未茉ちゃん以外興味ないもん。」
「そりゃお前はそうかもしれねーけど周りはほっとかねーよ。」



