「文化祭っ!!うわぁー!!すげー楽しそっ!!!」

ホームルームで配られた用紙を見ながら未茉は声をあげた。
新学期明けて早々に高校では二週間後に控えた文化祭行事の詳細が発表されたのであった。

「なんかバスケの行事ばっかりだったけど、学校行事も色々あんだなぁー。」
イベントごとはめんどくさがりな結城は憂鬱そうにプリントを眺めてると、
♪♪♪……
LINEが鳴り確認している。

「クラスの出し物の他にバスケ部もなんか出し物するから当日は回ってる暇なんかないんじゃないか?」
「えーーっ!!!!それ超ーやだっ!!!色々食い回りたいのにぃ!!!」
三上の冷静な意見に未茉は足をバタつかせて駄々をこねている。

「あーーっ!!超絶うぜぇ!!」
突然スマホを手にしていた結城が机に八つ当たりするように叩いた。
「!!びっくりしたなぁ!!!なんだよ突然っ!!」
驚いた未茉はひっくり返りそうになると、窓側の日差しを浴びながら半分寝ていた翔真も振動で目を覚まし、

「彼女?」
「ああ。マジうぜぇ!」
「彼女なのにうぜぇの?」
話が全然見えない未茉は、
「つーか仮にあたし翔真と付き合ったとしてLINE入れただけで机叩いてうぜぇっなんて言われたら超ームカつくんだけど!」

「・・・白石。それ想像できない。」
温厚の塊の翔真がそんなことするなんて考えられないと三上は首を振ると、
「あはははっ絶対しないーなぁ。」
当の本人も隣で大笑いし、
「どっちかっーと白石お前が言うんじゃないか?」
「あーそうかもなっ!」
「え・・・。」