「どーもっ!!!」
ひょこっと元気いっぱいに玄関の扉を開けたのは未茉だった。
「びっくりした。インターフォンでガサツな女の声がすると思ったら…まさかあんたとは。」
ユリも未茉が来ているとは思わず躊躇いがちに上がった。
「おば様は?」
「おばさん今留守だよ。」
「留守…残念。ケーキに合う紅茶持ってきたのに。」
「お!気が利くじゃねーかユリ。」
「・・いやあんたのじゃないし。っーか敬語」
「おばさんケーキの材料買い足しに行ってるからきっと食べれるぜっ!」
「私おば様のケーキ大好き!よくねーここで一緒に作って翔真にケーキ食べてもらったなぁ。」
「へぇー!」
昔を思い出したように微笑みながらスリッパの位置も熟知し、手慣れたように取り出し履いて廊下を歩きだす。
「翔真なら今寝てるぜ。」
「えっ!?寝てるっ!!?」
がーんっ!!と思わずユリは真っ赤な顔でベッドで裸で眠る翔真の姿を想像をし足を止めた。
「ん?」
きょとんとする未茉の顔と身なりを見て、
(いかにも翔真のティシャツ借りました感が出てるし・・間違いない・・・)
「え・・ナニしてたの?私入って平気なの?」
恐る恐る部屋へ向かいながら尋ねると
「おい!翔真っ!起きろって!!!」
部屋の扉を開くと結城が必死に翔真をなんとか起こそうとしていて、三上が軽く会釈をしながら挨拶をした。
「みんなで宿題やってたんだぜ!」
「なんだ……友達いたのか…」
冷や汗を拭ったユリはホッと大きな安心のため息をついた。



