「はい、取れた。」
翔真はタンクトップをそのまま前に渡すと、
「さ…さんきゅー」
明らかに緊張して照れて体が火照ってる彼女を見逃さない。
「で、どうする?」
「あ?」
「ホックは外したままでいいの?」
「アホかっ!!変態だろっ!!」
「いや、そうじゃなくて。」
翔真は後ろから軽く間をあけて抱き寄せ、


「俺に見せてくれるのかと思って。」

甘えるように未茉の頭に顎を乗せて尋ねて来るからドキンッ……と彼女の鼓動を大きく鳴らした。

「な…なんなんだよもーっ!!さっきから……!!!どっち…」
「うそうそ。それは未茉ちゃんが俺だけを見てくれる日までとっとくね。」
何事もなかったかのように微笑みながらホックをつけてくれ、
「……」
手際よくタンクトップを被せられ着せられると、
「自分で着れないの?俺着させるより脱がす方がいいんだけどなぁ……」
とブツブツ言いながらもティシャツまで被せ着せてくれる翔真にくりっと向き合うように振り向かせられると真っ赤な顔して未茉は俯いていた。

「マジでそんなもの足りなそうな顔してると今度は本当に無理矢理また脱がすよ?」

ため息交じりに未茉を自分の膝の上に軽々と乗せあげ後ろから抱き寄せると、振り返る彼女は真っ直ぐと視線を見上げた。


「yes。」

「え、今?」
「だって翔真の質問にはyesで答えろって言ったじゃーーー」
そう言いかけた時にはもうすでに、その大きな手で勢いよく彼女のティシャツとタンクトップを捲りあげられ、

真っ白なレースに淡いピンクの花柄の縁取りのあるブラジャーが露になり、それを真っ直ぐと見つめる姿を見て、
「……!!」
いきなりだったので未茉も驚くが…抵抗しないでギュッと目を瞑ると、翔真はその左胸に優しくそっと一度だけ口づけを残した。