「じゃ二つ目の質問ね。」
翔真はにっこりと微笑みながら、小さくなって正座をし冷や汗を流す未茉にとどめをさす。

「その約束を破ってない。」

「やっ・・・やぶ・・」
ーーーギクッギクッギクッッ!!!
心臓が飛び出そうになった未茉に
「yesでしょ?」
「う・・・・」
追求の手を緩めない笑顔の翔真に罪悪感と裏切りの念が襲いかかり、次第に顔面蒼白になり、未茉の額からはたらたらと冷や汗が流れていく。

「と・・・殿っ!」
はいっ。と縮こまる体から恐る恐る片手をあげる。
「なんでしょう?」
「パ・・・パスとか・・できますかね・・・?」
「できません。」
「三回までとか・・・。」
「トランプではないのでできません。」
「う・・・。」

嘘をつくつもりもないが、未茉にとって裏切ってしまったことへの罪悪感が限界まで押し迫ってくると、

「ま・・・マジでごめんっ!!!」
未茉はソファーから飛び下り床に膝まづいて土下座をした。

「嘘ついた…健兄と昨日キスした。本当にごめん!!!!」
床に頭をつけ再び深く謝ると、
「三つ目の質問ね。」
「へっ!?まだすんの!!?」
まさかの質問続きに驚いて顔をあげると、

「健さんより俺が好き?」

「yes!!」
気持ちいいくらいの即答に翔真も驚くと、
「翔真が好きだよ!!一番っ本当に大好……」
言いかける未茉を床から強引に自分の元へと引っ張りあげ、

「もっと言って。」

耳元に未茉の口元をわざと持ってこさせて尋ねる。
じっと見つめてくる翔真のキスをするくらいの至近距離に心臓が今度は違う意味で大きな鼓動を立てるも、

「だからっ!!!好きだっーの!!!大好きだってっ!!!」
翔真の耳を引っ張り大きな声で怒鳴ると、
「耳痛ッ・・・」
キーンと耳なりする耳を翔真は押さえると未茉は段々弱々しい表情になる。
「それは間違いないけど、間違えたでござる…」
「何を?」