「こっちに来なさい。」
翔真は隣に座るようにソファーを軽く叩く。
「いえっ・・・わっ・・私のような身分の低いものなど殿の隣に並ぶなど・・っ!!」
「殿の言うことに従うか、その首についたバンソコウを剥がすか、どちらかにしなさい。」
「ひいっ・・・っ!!!そ・・ソイツはご・・ご勘弁をっ・・!!!」
新たにしたバンソコウを押さえながら未茉は動揺を隠せずカチンコチンになりながら翔真の隣へ
「しっ失礼いたやしますっ!!!」
小さくなりながら少し間を開けて正座をして座りながら、
「こ・・・これをお納めください・・」
「入りません。」
バスの中で食べかけたクッキーを差し出すも、しらっと断られた。
「あ・・・あの・・・それで・・・お・・お話というのは・・・」
息を飲むようなしばしの沈黙の中、心臓をバクバクさせ震え吃り顔をひきつらせながら尋ねると、
「今から未茉ちゃんを信じた上で聞きたいことがあるのでこれからする俺の質問に全てyesと答えて下さい。」
自白に時間がかかると踏んだ翔真は強制的に吐かせることにした。
もちろんそんなこと気づかない未茉は目をぱちくりさせ、
「へっ?!」
「yesでしょ?」
「い・・yes。」
「はい。じゃまず一つ目。」
「お・・おー?」
「昨日、観覧車の中で俺以外の男とはキスをしないと約束をした。」
「やっ・・・約束っ・・!!!」
ーーーギクッ!!!
真綿で首を絞めるじわじわとした戦法の翔真にまんまと未茉は動揺を隠せず大きく体を震わすも
「yesは?」
隙も与えず翔真は強い口調で問いただしてくる。
「い・・・いえす・・」