「し・・翔真君はお・・お疲れの様だから早く休んだ方がいいですでござるよっ!!!」
「心配御無用でござる。」
さらっとあしらわれ、
「ぬぁぁああああぁっ・・・」
逃げる未茉の腕をがっちり掴み引きずるように拉致られ、

「じゃーな。白石。」
田島が大成女子を引き連れ、そう軽く挨拶をして歩き出すと、
「ま・・待つのでござるっ!!」
未茉はすがるように田島のジャージを引っ張り、
「殿っ!!!どこかで祝杯でもあげませぬかっ!!」
ぜぇはぁっと瀕死の状態で荒い息をあげながら誘うも、

「・・あげねーよっ!!こっちはこれからまた練習なんだよっ!!誰が殿だ!あたしは女だ!!離せっ!!」
「そんなぁ~~~悪代官様ぁぁぁあっ!!!」
げしっ!!と思いっきり蹴られ・・・

「残念やったなぁ~未茉。ちゃんと成敗を受けねばならぬなっ。かっーかかかかっ」
いい様だと笑いながら静香を始め大成女子達は去ってくと、

「じゃ、白石さん僕とどっか行く?」

それを見ていた早乙女がここぞとばかりに誘うと、
「早乙女…!」
側にやってきた笑顔の早乙女に見つめながら未茉は驚いた。
「ハッ!でも今は断りたくねぇーんだけど、断らなきゃならねーんだがだがだが、今日に限っては・・・ハッ!そういうのは傷つけるからダメであって・・」
彼の気持ちを知っているから混乱する未茉に

「早乙女悪い。今日はマジで勘弁して。」

彼女の肩を抱き早乙女から離し、翔真がそう告げた。