TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「よし、じゃ王子組ーっお疲れさんっ!」
一番前の引率席に座っていた工藤監督が立ち上がり拍手すると
「お疲れー。」
「健さん怪我お大事にしてください。」
二人が立ち上がるとみんなは一斉に声をかけだすも、

「ぐがぁああああっ~~~」
大股開いて座席いっぱいに広がりイビキをかきながら寝ている未茉に隣の静香は、
「未茉っ!!未茉っ!!健さんが帰ってしまうでっ!!!」
「ふんがっ・・ぐがぁああああっ」
「挨拶せんでええのかっ!!?」
静香が揺さぶって起こそうとするも、大口あけてイビキをかきながら起きる気配もない。

「静香ちゃん。いいよいいよ。試合で疲れてるんだろうし、寝かしててあげて。」
それを見た匠は優しく微笑みながら上着をかけてあげながら立ちさった。
健は未茉の方に目もくれずにさっさと通路を歩き、

「お疲れさん。健。」
マイクがそう呼び止めると、
「疲れてねーよ。どんな嫌みだ。」
クールに言い放つと二人は顔を見合わせ笑い、
「本選までには必ず治せよ。お前がいれば全国優勝だ。」
「ああ。」
二人が握手を交わし抱き合うと、

「湊。」
健が眠りから冷めた翔真に握手を求め差し出すと、わずかながらの一瞬の間の後、握り返す。
「なんだよ。今の間は・・」
それでもははっと笑う健に
「すみません。体が正直な反応をしてしまいました。」
「色々さんきゅーな。」
試合に出させまいとまだ一年ながらに頑張ってくれたエースに礼を言うと、
「いえ、こちらが礼を言うべきですよ。ある意味で。」
「あ~~ははっは!」

「おい・・・。まさかあそこでイビキかいて寝てる奴の為に東京のエース二人が火花を散らすとか止めてくれよ・・・・。」
東京代表の名に傷がつくとニヒルな笑顔で握手を交わす二人を見たマイクが頭を抱えた。


「ぐがぁああああああ~~~~」