「え、何?大丈夫?」
明らかに様子のおかしい未茉を覗き見ると、
「あっ…あはははは…」
青ざめ一瞬にして冷や汗が伝いながら妙な笑い声を浮かべて後ろ向きに逃げるように歩き始める。
「・・・?」
明らかに挙動不審な動きをする未茉に翔真は怪しむも、
「何やってんだよ!どんどん行け早く座れっ!!」
やってきた神崎監督がお尻を叩かれ後ろへと詰めさせると、
「あ!」
挙動不審な未茉を見て通路のすぐ隣に座っていた健がこちらを見てニヤッとした笑みを浮かべ、
首筋には静香に応急処置として貼られたバンソコウが貼ってあり、
「プッ……!」
それに気づいた健は吹き出して肩を揺らして笑ってる。
「わっ笑ってんじゃ・・・」
怒りと恥ずかしさから顔を真っ赤にして睨みながら一番後ろの席へと静香に引っ張られながら座った。
「……あー。」
それを見ていた翔真は声を出しながら顔色を悪くして前屈みに倒れへこんでると、
「どうした翔真、体調悪いのか?」
隣のマイクが心配そうに尋ねると、
「絶対健さんとなんかあったな……」
「あ・・・?」←ピキッ…



