「まっさかぁ~っ!!だって健兄はあたしのこと好きなんだよっ!?」
あっけらかんと笑いながら手足を伸ばして湯槽に浸かってる横柄な態度を見て
「なんだろ。このムカつきー。」
「田島さん分かります。押さえて。」
ムカッとする田島に石井もイラッとしてると、

「そやから言うたやろっ!?未茉っ!」
そこへ個室シャワーから出てきた静香がずかずかと浴槽に戻ってくると、
「出たな。イビキ女。」
「誰がイビキ女やねん!自分を好きな人がずっと好きでいるとは限らへん。」

「は?なんの話?」
全くもって静香の言ってる意味の分からない未茉は目をぱちくりさせている。
「せやから湊も健さんもずっと自分を好きでいてくれると思ーたら大間違いやで!」
「しつこいくらい好きだって言われてるのに?」

「うわー。くそムカつくー殴りてぇ・・・。」
「分かる田島さん。押さえて。」
再びイラッとする田島に石井。

「いいか?白石。健だって湊だって男なんだよ。なんてったって二人ともモテる男だ。お前が曖昧な態度で待たせてる間に言い寄られた女に手を出さないってことはないってことだよ。」


「せやな、セックスしとるいうことや。」

「セッッ・・・・!!!!!」

ザバァッ!!!と思わず立ち上がり、思わず後ろに転がりそうになった。
「だっ・・・だからか・・」
朝の思い当たる節に未茉は思わず声がうわずる。

「「「何が!?」」」
なんかあるのかと三人は思わず前のめりになり声を揃える。