「ふぃーっ!!いい汗かいたー!!腹へったぁー!!!」
ランニングを終えた未茉は勢いよく風呂場の脱衣室の扉を開けると、

「えっ神崎監督と健さんが!?」
「やっぱりそういう感じ!?」
女子部員達の声がシャワールームから聞こえてきて、
「なんの話ー!?」
さっさと服を脱ぎ捨てて未茉も加わろうと勢いよくシャワールームに入ってくと、

「「うわっ!!白石っ!!!」」

まるで幽霊でも見るかのように大成部員達は未茉の登場に驚いてる。
「おはよー。白石。」
「おはよ。」
狭そうな湯槽に浸かりながらクールに挨拶するのは田島と石井だった。

「おはよーございまぁーーすっ!!!」
そこへ水しぶきをあげて勢いよくジャバンッ!!と風呂に入り込むと、
「バカっ!!体洗ってから入れよっ!!!」
「えーっ!!あたしも話に加わりたいっ!!健兄が何々!?」
興味津々の未茉に田島と石井以外の大成部員達は、
「じゃ・・・私達お先に失礼しまーす」
気まずそうにそそくさとシャワールームから出ていく。

「星河兄が監督とデキてるっつー噂だよ。」
石井があっさりとそう言うと、
「デキてる?」
「分かるか?ラブラブでくっついてるってこと。」
幼稚園児にでも説明するかのように冷めた口調で教える。