値札人間

「学級委員長、後で先生に報告するんでしょう?」


あたしの問いかけにヤヨイは首をかしげた。


「え……?」


あたしは目を丸くしてヤヨイを見つめる。


「ここまで来ると、さすがに無理でしょ」


「でも、イジメだよ?」


「あたしだってターゲットにはなりたくない。そんなことで人生無駄にしたくないもん」


ヤヨイはそう言うと、参考書に視線を落としたのだった。