値札人間

「くっさ! まじで最悪なんだけど!」


「泣いてないでちょっとくらい反抗すればいいのにねぇ」


遠くから見て笑っている生徒は好き放題言っている。


自分がターゲットにならないために、弱い相手を徹底的に痛めつけるつもりなんだろう。


「なんでこんなことするの……」


弱々しそう言い、アマネが顔をあげた。


一瞬視線がぶつかり、咄嗟に目をそらせた。


アマネのその表情はあたしへ向けて『助けて』と言っていた。


だけどあたしは気がつかないフリをした。