値札人間

ぼんやりとイツミの話を聞きながら、あたしの視線は自然とイツミの額へと向かってしまう。


12530。


イツミの数値は同じような場所で増減を繰り返しているようだ。


クラスメートたちへの態度は悪いけれど別のところで取り返しているのだろう。


「イツミって部活してるっけ?」


「は? なに急にぃ?」


「いや、なんとなく気になって?」


「ボランティア部に入ってるよ。施設に行って紙芝居したり、街の清掃作業に参加したりぃ」


意外な一面にあたしは瞬きを繰り返した。


「そうだったんだ?」